2021/06/14
治療内容
歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を用いた根管治療及びインプラント治療(ソケットリフト)期間
6ヶ月治療回数
10回費用
インプラント手術(ソケットリフト)253,000円(税込)
左上の歯茎が腫れたということで、来院されました。
患者様としては極力違和感が少なく、自分の歯のように噛める治療を希望されました。
パノラマレントゲン写真を撮影したところ、左上7番目の歯の根が膿んでいることが疑われました。
パノラマレントゲンでははっきりした診断がつきませんでしたので、CTにてより正確な診断を行うこととしました。するとパノラマレントゲン写真では読影困難でしたが、CT画像では左上5番と7番の根の先に大きな病巣を認めました。
左上7番は歯の根が割れてしまっていましたので、残念ながら抜歯としました。左上6番にインプラント治療を計画しましたが、左上5番の病巣と近接しているため、まずは左上5番の根の治療をしっかり行い、治癒を確認した後にインプラント治療を行うこととしました。
根管治療は歯科用顕微鏡を用いて、徹底的に根の中の汚れを洗浄しました。根の中をキレイにした後、根の中に最終的な薬をつめて3ヶ月程治癒を待ちました。治癒後のCT画像がこちらです。左上5番の根の先にあった膿がキレイに治癒しているのが分かります。
少し時間はかかってしまいましたが、インプラント周囲の病巣を完全に治癒させ、不安要素をしっかり改善した後にインプラント手術を実施しました。今回は少し骨の高さがなかったので、ソケットリフトという特殊な処置でインプラント手術を行いました。
インプラントと骨がしっかり結合(インテグレーション)するのを3ヶ月ほど待ち、ジルコニアでできた上部構造(被せ物)をセットしました。
左上5番目の根管治療(神経の治療)をした歯も術後、腫れたり痛みが出たりすることなく、経過は良好です。
左上6番目のインプラント治療をした部位も、自分の歯のようにしっかり機能しています。
・根管治療はこの後の予後を完全に保障するものではありません。腫脹や疼痛が再発した際は、歯根端切除術という外科的な追加治療で対応します。
・インプラントは自由診療での治療となります。
・インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病(インプラント周囲炎)のリスクがあります。今後も長く使っていただくために定期的な歯科医院でのケアが必須です。
今回の症例ではまずCTでの診断が非常に有効でした。パノラマレントゲン写真でははっきりしなかった病変が、CTを撮影することにより鮮明に確認できました。的確な治療を行うためには、正確な診断がなにより大切です。
また歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を用いたことで、根管治療も非常に良好な治療結果につながったと思います。昔は盲目的に根の中を洗浄していたため、根の中をキレイにしたつもりであっても、実際は細菌や汚れが残存してしまっていることが多々ありました。
歯科用顕微鏡を使って根管内を見ることで、細菌を確認することはできませんが、格段に治療成績が向上しています。今では保険診療であっても、根の治療の際は必ず歯科用顕微鏡で根の中を確認するようにしています。
時間はかかってしまいましたが、今回はインプラント周囲の環境を整えた後にインプラント手術を行いました。今後も安心・安全で長持ちする歯科治療を皆様に提供していけるよう心がけてまいります。
こちらのページもご参照ください
むし歯治療|港南台の歯医者 港南台パーク歯科クリニック
インプラント|港南台の歯医者 港南台パーク歯科クリニック
記事はありません
【症例】ジルコニアセラミック+ファイバーコアによる審美治療