2025/04/05
治療内容
前歯のインプラント治療・審美治療期間
6ヶ月治療回数
12回費用
インプラント 242,000円
本症例の患者様は、20代の女性です。つまづいて転倒し前歯を強打したことで、前歯が折れてしまい、前歯を抜かなければならない状態となりました。
こちらが抜歯前のレントゲン写真です。左上1番目の歯の頭が大きく欠け、歯の根も折れています。
大学病院の口腔外科から抜歯後の処置目的で紹介されました。患者様はインプラント治療を希望されました。
こちらが抜歯後の歯を失った状態の写真です。
①治療計画
抜歯後の歯茎が治るのを待っている間にCTを撮影し、インプラント治療の計画を立てました。転んでぶつけた衝撃で歯を支えている骨の一部も損傷していたため、インプラントを埋める日に骨を作る治療も必要であるということが判明しました。また、年齢的にもより自然で綺麗に仕上げるために歯茎の移植処置も行う方針としました。
②手術
部分麻酔でインプラント治療を行いました。CTで事前に診断したように、骨が損傷していたため、インプラント周囲に人工骨を用いて骨を作る治療を行いました。また、口蓋の歯茎を切り取り、インプラント周囲に移植する結合組織移植術も同時に行いました。術後は骨を作る治療を行いましたのでそれなりに腫れと痛みが出ましたが、痛み止めの服用で我慢できる程度でした。
こちらがインプラント手術後のレントゲン写真です。
③2次手術
インプラントが骨と結合(インテグレーション)するのを3ヶ月程度待ちました。歯茎の中に埋まっているインプラントの頭を出す処置が2次手術になります。部分麻酔で歯肉を少量切開し、インプラントをお口の中に出す処置を行いました。
④仮歯
型取りを行い、仮歯の作成を行いました。
こちらが仮歯を入れたばかりの写真になります。
隣の歯と比較すると、左右対称とは言えません。
仮歯を少しずつ調整を行い、隣の歯と同じ形になるように歯茎を整えました。
⑤最終的な被せ物の装着
歯茎の状態が整ったところで最終的な被せ物の型取りを行いました。また、隣の歯と色を揃えるために、何枚も写真を撮りました。
2週間ほどで被せ物(ジルコニアセラミッククラウン)が出来上がりました。
色・形・噛み合わせを確認し、インプラントに装着しました。
治療後は、失った前歯がインプラント治療によってほぼ元通りになり、患者様は大変満足されております。
・予後を完全に保障するものではありません。インプラントは稀ではありますが、骨と結合しないことがあり、やり直しをしなければならないことがあります。
・インプラントは自由診療(保険外)での治療となります。患者様のお体・口の状態によってはインプラント治療が適応できないケースもあります。
・インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病になることがあります。ご自身でのセルフケアおよび、クリニックでの定期的なメインテナンスが大切です。
・前歯の色調を隣の歯と完全に合わせることはとても難しい作業になります。一度で色調が合わない場合は、再度写真を撮り直し、微調整を行わせていただくことがあります。
本症例では、20代の若い女性が転倒により、突然前歯を失うことになりました。大変不安な気持ちでいっぱいだったと思います。当院では多数のインプラント治療の実績がございます。術前の相談で、他の患者様の治療例を見ていただくことで、安心してインプラント治療を選択していただくことができたと思います。しかし、治療が終了するまでは自分の前歯がどうなるのか、とても心配であったに違いありません。インプラントの被せ物が入った日、患者様は、失った自分の前歯がほぼ元通りに治療されたことを鏡で確認され、とても嬉しそうな顔をされていたのを今でも覚えております。私も歯医者としてこのような処置が終わった際はとても嬉しい気持ちになり、歯医者をしていて本当に良かったなと感じます。
今回の治療は、年齢や審美的なことを考慮すると、インプラント治療がベストな治療法であったと思います。ブリッジという治療方法もございますが、ブリッジは両隣の歯を大きく削らなければならず、数年後に削った歯が虫歯になってしまう可能性が高くなってしまいます。当前ですが、歯は削らない治療を選択できることが一番良いと考えております。
前歯のインプラント治療はとても難しい治療ですが、適切な診断と処置がなされれば満足いく治療ができる可能性が高いです。前歯を失って困っている患者様がおられましたら、ぜひ当院にご相談にいらしていただければ幸いです。
港南台パーク歯科クリニック 歯科医師 川又
こちらもご参照ください。
【症例】歯根破折にて抜歯になった前歯のインプラント治療
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