2024/03/12
, 歯科の知識
こんにちは!
港南台パーク歯科クリニックです。
よく患者様から「口内炎ができた」、「どうして口内炎ができるの?」という声をお聞きします。
今回は、誰もができたことがあるであろう「口内炎」についてお話したいと思います!
口内炎は、口の中やその周辺の粘膜に生じる炎症の総称です。
口の中の小さな炎症ですが、喋るだけで痛かったり、食事中にしみたり、歯磨きをするのも大変です。
治るまで本当に憂鬱だと思います。
実は、口内炎にはいくつか種類があり、それぞれ様々な原因が考えられます。
以下で詳しく説明していきます!
私たちの口によくできてしまう一般的なタイプの口内炎は、『アフタ性口内炎』と呼ばれるものです。
これは潰瘍性口内炎とも呼ばれ、2〜10mmくらいの丸くて白っぽい潰瘍ができます。
症状がひどい場合では、小さな潰瘍が同じ箇所に2〜3個まとめてできる場合もあるので厄介です。
アフタ性口内炎ができる原因ははっきりとは分かっていませんが、睡眠不足、栄養不足、口の中の乾燥、疲労やストレスによる免疫力低下などが関係すると考えられています。
栄養に関してはビタミンが不足しているとできやすいと言われています。
また、口内炎ができやすいのは、口の中の粘膜や唇の内側、舌、歯ぐきなどです。
通常は1〜2週間程度で自然に治ることが多いですが、何度も再発しやすい口内炎です。
カタル性口内炎は、入れ歯や矯正器具、不適合な被せ物などで口の中がすれてしまったときや、頬の内側を噛んだときに傷ができることで生じる口内炎です。
他にも、熱い食べ物による火傷や薬品の刺激などが原因となることもあります。
カタル性口内炎ができると、口の粘膜が赤く腫れたり水ぶくれができたりします。
刺激の強い食べ物でしみたり、ヒリヒリした痛みを生じたりするため、口の中が荒れているように感じます。
治療は、原因の除去と口腔内を清潔に保つことが重要です。刺激の少ないうがい薬や消毒液も効果的です。
ウイルス性口内炎は、名前の通り、ウイルスによって起こる口内炎です。
原因となる代表的なウイルスは、単純性ヘルペスウイルスです。
ウイルス性口内炎は、粘膜に小さな水ぶくれができ、それが破れると潰瘍ができます。
カタル性口内炎と似ていますが、比較すると痛みが強く、発熱や倦怠感などの症状が現れるのが特徴です。
その他にも『アレルギー性口内炎』、『ニコチン性口内炎』と呼ばれるものもあります。
アレルギー性口内炎は、口の粘膜部分にただれが見られます。
原因は、銀歯や入れ歯に使われている金属、特定の食べ物、薬などが考えられます。
ニコチン性口内炎は、口の中の粘膜や舌に白い斑点が見られます。
タバコの熱によって口の中が乾燥してしまうことが原因で起こる口内炎です。
激しい痛みはありませんが、ピリピリした刺激を感じることがあります。
口内炎の種類、原因はさまざまですが、口内炎を予防・治療するには、まず口の中を清潔に保つことが何より重要です。
また、食後に歯磨きやうがいをして清潔に保つことはもちろんですが、口の中が乾燥していると粘膜の免疫力が下がり、口内炎などができやすくなってしまうので、常に口の中を潤しておくことも大切です。
口内炎が長期的に消えない、または何度も繰り返す場合には、専門の病院で診てもらうと安心です。
当院では、症状によって口内炎の軟膏を処方しています。
また、口の中の金属アレルギーが原因の場合は、金属を使わない被せ物で治療することも可能です!(場合によっては金属アレルギーの診断書が必要な場合もあります。)
何かわからないことがあれば、お気軽に当院にご相談ください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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