2024/10/21
, 歯のクリーニング・予防, 歯科の知識
こんにちは!港南台パーク歯科クリニックです。
みなさんは、虫歯にならないように毎日歯磨きなどの口腔ケアを行っていると思いますが、「歯を健康で丈夫にする」ということを意識したことはあるでしょうか。
歯を丈夫にするためには、過去のブログ(虫歯予防にフッ素塗布をおすすめします|港南台パーク歯科クリニック)でも述べさせていただいた「フッ素塗布」の他にも、しっかりと栄養をとることが大切だと言われています。
では、丈夫な歯とはどのような状態でしょうか。
例えば、
・虫歯になりにくい(虫歯菌が繁殖しやすい環境ではない)
・歯茎の状態がよく歯周病に罹患していない
・歯が硬く、外的な衝撃に対して簡単に割れたりしない
などが挙げられます。
これらを踏まえて、今回は丈夫な歯を作るために必要な栄養について解説します。
まず一つ目は『カルシウム』です。
歯を丈夫にするためには、カルシウムを摂ると良いと聞いたことがある方が多いかもしれません。歯とカルシウムの関係性において、特に永久歯がつくられる時期のカルシウムの存在は大切です。
また、歯の多くの部分を占める「象牙質」という組織は、ほとんどがカルシウムで形成されています。そのため、永久歯がつくられる子どもの時期にカルシウムをしっかり摂ることは、丈夫な永久歯を育てるためには重要です。
しかし、すでに生えそろっている永久歯に対しては、永久歯がつくられる期間のような劇的な効果はあまり得られませんが、「再石灰化」という働きに効果があります。
再石灰化とは、溶けたエナメル質の部分を修復し、強い歯に戻してくれる働きのことですが、カルシウムはこれらをサポートしてくれる貴重な栄養です。
そのため、虫歯を予防するためには、歯のエナメル質が再石灰化する働きが重要です。
逆に、カルシウム不足によって再石灰化が妨げられると、再石灰化と脱灰のバランスが崩れてしまい、虫歯のリスクが高まります。
カルシウムを含む食材は以下を参考にしてください。
・乳製品(牛乳、チーズ、卵)
・魚介類(ししゃも、煮干し)
・海藻類(わかめ、ひじき)
これらの食材を意識して摂るといいですね。
他にも大事な栄養はまだあります。
二つ目は『ビタミン』です。歯の形成に関連の深いビタミンはA、C、Dがあります。
それぞれお話ししていきます。
・ビタミンA
ビタミンAは、各組織のタンパク質と結合し、それらの組織を健全に保護する働きや、抗酸化作用があることが知られています。
また、歯の表面を覆っているエナメル質を強くする効果もあるので、虫歯予防にも繋がります。
ビタミンAを含む食材は、
・かぼちゃ
・ほうれん草
・にんじん
・レバー
などがあります。
・ビタミンC
ビタミンCは、歯の象牙質をつくる栄養素の1つであり、カルシウムと同じく虫歯に強い歯の基礎となるものになります。
その他に、歯茎の主成分であるコラーゲンの合成を促進する働きがあるので歯周病予防としても機能してくれます。
ビタミンCを含む食材は、
・ピーマン
・ブロッコリーなどの野菜
・みかん
・レモン
など、果物に多いです。
・ビタミンD
ビタミンDは、骨の代謝に深く関与する栄養です。ビタミンDが不足すると歯を支える骨の状態が悪くなり、歯周病のリスクを高めてしまいます。
ビタミンDを含む食材は、
・きのこ
・魚(サーモン、マグロなど)
・卵黄
・乳製品(牛乳、チーズ)
などがあります。
これを食べれば歯が丈夫になる、健康になる、というものではないので様々な栄養素をバランスよく摂ることを心がけましょう。
ここまで栄養についてお話しさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
もちろん、栄養を摂るだけで虫歯、歯周病の予防ができる訳ではありません。
ご自宅でのセルフケアと歯科医院での定期的のクリーニングもとても重要です。
ぜひ、当院でのクリーニングお待ちしております!
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