2023/06/06
治療内容
インプラント+歯肉移植+ジルコニアセラミック期間
6ヶ月治療回数
12回費用
インプラント手術(骨造成含む) 253,000円(税込)
50代男性の患者様です。主訴は『たまに左上1番目の歯茎が腫れて痛いことがある』というものでした。
レントゲン写真・歯科用顕微鏡を用いて精査した結果、歯根破折(歯の根のひび割れ)を認め、抜歯適応の歯であることが判明しました。
まずは抜歯を行い、仮歯を装着しました。抜いた部位の歯茎が治るのを待っている間に、今後の治療方法について相談することとしました。
抜歯した部位の治療方法についてじっくり説明を行いました。選択肢としてはブリッジ・部分入れ歯・インプラントがあります。この患者様は当院にて既にインプラント治療を3本行われている方で、インプラント治療にとても満足されておりますので、今回もインプラントによる治療を希望されました。
歯科用CTにて残っている骨の状態を把握し、インプラント治療の計画を立てました。今回は結合組織移植術(CTG:口蓋から歯茎を切り取ってきて、インプラント周囲に移植する方法)も行い、より天然歯の見た目に近く、長期的に安定する手術も併用することとしました。
局所麻酔下でインプラントを入れる施術、人工骨を足す手術、歯肉移植術を行いました。処置時間は1時間程度で、問題なく処置は終了しました。術後は骨を作る治療を行なったため、腫れはある程度出ましたが、痛み止めで問題なくコントロールできる程度の痛みでした。3ヶ月程、インプラントと骨が結合(インテグレーション)するのを待ちました。
インプラントがしっかり骨と結合したので、歯茎の中に埋まっているインプラントをお口の中に出す小手術を行いました。こちらの手術はかなり簡単なもので、術後の痛みもほとんどありませんでした。また同時に仮歯の型取りもしました。
仮歯の形を少しずつ整え、左右対象になるよう丁寧に数回調整を行うことで、より見た目の良い最終的な被せ物の準備を行いました。
シリコンを用いて最終的な被せ物の型取りを行い、シェードテイキング(色合わせのための写真撮影)も念入りに行いました。
いよいよ最終的な歯が完成したので、見た目、適合、噛み合わせに問題がないことを確認して、セットしました。
治療の期間は長くなりましたが、患者様は見た目にとても満足されております。今回は特徴的な歯の色をした方でしたので、色合わせがとても難しいケースですが、ジルコニアセラミックを用いて天然歯を模倣したことで、被せ物は見分けがつかないレベルの見た目となりました。
・予後を完全に保証するものではありません。
・インプラントは保険適応外の治療となります。患者様のお体とお口の状態によってはインプラント治療を適応することができない場合がございます。
・インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病になる可能性があります。毎日のセルフケア及びクリニックでの定期的なメンテナンス(数ヶ月に1回程度)が大切です。
・歯の色をピッタリと合わせることはかなり難しい作業になります。一度で納得のいく色調が再現できない際は、再度色合わせをするためにお時間をいただくケースがございます。
前歯のインプラント治療は、奥歯に比べて、治療期間が長くなることが多いです。理由としては、前歯は見た目がとても重要な治療部位になるため、歯の形・色だけではなく、歯茎の形などの細かい調整を行う必要があるためです。今回のケースでは歯肉移植術(CTG)を併用することで、より審美的な被せ物を行うことが可能となりました。
前歯のインプラント治療はとても繊細な治療になりますので、経験豊富で治療後のアフターケアがしっかりされているクリニックでの施術をお勧めいたします。今後も患者様の参考となるよう、当院でのインプラント症例をホームページに多数載せていきたいと思っております。
当院ではインプラント無料相談も行っております。
セカンドオピニオンも含め、ぜひ一度ご相談にいらしていただければ、必ず患者様のお役に立てるかと思います。
スタッフ一同お待ちしております。
港南台パーク歯科クリニック 院長 川又
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