2023/03/19
, 歯のクリーニング・予防, 矯正歯科
こんにちは!港南台パーク歯科クリニック、歯科衛生士の岡本です。
今回はブラケットによる矯正治療中の方へ向けて、歯ブラシやフロスなどのセルフケアの方法をご紹介したいと思います。
ブラケット矯正装置は「ブラケット」と呼ばれるボタンのような装置とワイヤーが組み合わさってできています。
ブラケットは取り外しができない装置のため、食べカスやプラークなどの汚れが溜まりやすくなります。歯だけではなく矯正装置に付いた汚れも落とす必要があり、歯磨きは通常より丁寧に行わなければなりません。
「ブラケットのせいで磨きにくい」「実際にどのように磨けば良いかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
わかりやすい写真付きで解説しますので、少しでも参考にして頂ければと思います!
歯ブラシはブラケットを中心として、上側と下側の両方向から当てます。
少し斜めに角度をつけることでブラケットにも毛先を当てることができます。
ブラケット上下を磨き終わったら、歯肉と歯の表面を、ブラケットがない歯と同様に磨きます。歯ブラシを歯肉と歯の境目に傾け、上下に磨きましょう。
毛先の硬い歯ブラシだと当てにくくなるので、少し柔らかめの歯ブラシを選びましょう!
フロスは持ち手がついているタイプのものではなく、糸だけのタイプのフロスをご用意ください。
最初にワイヤーの下にフロスを通しておきます。
こうすることで、矯正装置を着けたままでも歯の根元までフロスを通すことが出来ます。その後は通常のフロスと同様に歯に沿わせて前後に動かしながら使用してください。
磨き残しをできるだけ少なくきれいに磨くためには、セルフケアの基本となる歯ブラシやフロスに加え、「ワンタフトブラシ」などのプラスの清掃用具も必須です!
毛先が1本の束になっているワンタフトブラシは、歯ブラシよりもピンポイントで磨くことが出来る優れものです!矯正装置が装着されている所だけではなく、歯並びがずれていて磨きにくい箇所や奥歯の裏側なども磨きやすいので、是非ご活用ください!
まずはワンタフトブラシの矯正装置周辺の当て方です。
歯とワイヤーの隙間に毛先を入れて動かすことで、歯面と矯正装着の両方を磨くことができます!ブラケットの上側や下側も細かく磨けます。
ワンタフトブラシは矯正装置の有無に関わらず、奥歯の裏側などの磨きにくいところにもぜひ活用しましょう!
ワンタフトブラシの他にも、プラスのセルフケアとして「歯間ブラシ」を使用することもおすすめです!歯間ブラシはいくつかサイズがあるので、歯とワイヤーの間にぴったり入るものを選びましょう。
ブラケットの側面を擦ったり、歯間ブラシを真横に動かすようにして歯面を磨くことが出来ます。
歯と歯の間が広い場合は、歯間ブラシを隙間に通して歯の側面を磨くこともおすすめします。隙間の広さに合った歯間ブラシのサイズを選びましょう。
今回はブラケットによる矯正中の方向けに、清掃用具の当て方をお伝えしました。
磨き残しがある場合、歯垢やプラークが歯の表面に残り、時間が経過すると酸や細菌によって歯を脆くし、虫歯や歯周病の原因になります。また、磨き残しや歯垢、プラークがたまりやすいため、口臭の原因にもなることがあります。
そのため、ブラケットを装着している場合は、歯ブラシで歯の表面を丁寧に磨き、歯間ブラシやデンタルフロスで歯と歯の間をしっかりと清掃することが重要です。また、定期的に歯科医院でのクリーニングやメンテナンスを受けることも大切です。
歯列矯正は期間が長く、痛みやメンテナンスの手間など大変なことも多いですが、「きれいなな美しい歯並びのため」だということを忘れずに一緒に頑張っていきましょう!
ブラケット治療中のセルフケアについて疑問やお悩みがございましたら、港南台パーク歯科クリニックまでぜひご来院ください。
専門家が一人ひとりのお悩みを丁寧にお伺いし、少しでも皆様の矯正治療の助けになれますと幸いです。
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