2023/03/06
治療内容
硬質レジン前装冠による、前歯の保険診療のブリッジ治療期間
1ヶ月治療回数
5回費用
すべて保険診療で治療
患者様の主訴は「左上の歯に装着していたブリッジが取れたので、新しく作り直してほしい」という内容でした。
確認したところ、左上1~6番目までがつながった、保険診療によるブリッジが入っていました(左上3番目と5番目の歯が欠損していました)。ブリッジはすでに取れており、なんとかはめこんで、口の中に維持されている状態でした。
下記が初診時の写真です。
患者様と相談した結果、ブリッジが取れてしまった部分は、保険適用の「硬質レジン前装冠ブリッジ」を作り直すことにしました。
硬質レジン前装冠とは、金属(金銀パラジウム合金)で作ったフレームに、レジン(プラスチック)を貼り付けた、保険適用の被せ物です。口を開けたときに見える部分は、レジンを貼り付けて自然な見た目を確保し、噛み合わせによる負担がかかる部分は、割れるリスクがない金属の材料で作ります。
まずは、お口の中のクリーニングを行い、土台となる歯の形を綺麗に整え、仮歯を装着しました。
はじめにお口のクリーニングをする理由は、歯茎に炎症がある状態ですと歯茎が腫れて出血してしまい、綺麗な型取りができないためです。型取りが綺麗にできると、適合がより良くなり、長期的に安定した被せ物をセットすることができます。
仮歯を入れた状態が、下記になります。
歯茎の状態が整ったところで、型取りを行いました。
最終的な被せ物が出来上がったので、色・形・適合に問題がないことを確認した後、硬質レジン前装冠ブリッジをセットしました。
治療後は、とても綺麗な色・形の前歯が入り、患者様は大変満足されています。保険診療で扱える金属とレジン(プラスチック)は、プラークが付着しやすい素材です。そのため、歯磨きなどのセルフケア指導を歯科衛生士が徹底的に行い、患者様には、お家でのケアをしっかり行っていただいています。
\ブリッジを検討されている方は、お気軽に当院へお越しください/
・予後を完全に保証するものではありません。
・保険診療にはルールがあるため、すべての歯にレジンなどの白い素材を適用できるとは限りません。
・レジンは、何種類かある中から色調を選択するため、自分の歯とまったく同じ色を再現することはできません(素材の特性上、どうしても透明感に欠ける見た目となります)。
・金属を使用すると、歯茎に金属が染み込み、黒く変色してしまうことが多いです。
・レジンは使用を続けていると、黄ばんで変色してきます。
硬質レジン前装冠の見た目は、保険適用外となるジルコニアセラミックやセラミック治療と比べて、どうしても劣ります。また、汚れが付きやすい材料なので、より念入りなセルフケアを、長期的に維持することが不可欠です。
したがって、より審美的な治療や、容易な手入れでも長持ちする材料を希望される方は、保険適用外の歯科材料を使用することが望ましいです。以下で比較すると、その違いがよく分かるかと思います。
港南台パーク歯科クリニックでは、保険診療でも、より審美的に優れた治療を心がけております。今回のケースでは、患者様は前医で、左上4番目と5番目の歯に金属(銀歯)を入れていましたが、当クリニックではこれらの歯も白い硬質レジン前装冠で治療いたしました。
これには、保険診療のルールが当時から変わったことも関係していますが、当クリニックは患者様に「より喜んでもらえる治療」「『自分の家族も受けてほしい』と思ってもらえる治療」を心がけていることも、大きく影響していると考えます。
金属(銀歯)が入っているなど、歯の見た目が気になる方は、ぜひ港南台パーク歯科クリニックへ一度ご相談にいらしてください。状態によっては、CAD/CAM冠を適用して、保険診療内で銀歯を白くできるケースも多々あります。
スタッフ一同、お待ちしております。
\ブリッジを検討されている方は、お気軽に当院へお越しください/
※本症例より遠方の方からも、多数のお問い合わせをいただいております。
よくあるケースですが、6番の歯がなく、5番と7番でブリッジを入れている場合、5番は保険診療のルール上、白くすることはできません。
その他のケースで白くできるか知りたい際はお手数をおかけしますが、一度お電話もしくはお問い合わせフォームよりご連絡の上、ご来院いただければ幸いです。
極力、当院では見た目を重視して施術を行いますが、保険診療のルール上対応ができないケースはご了承下さいませ。
こちらもご参照ください。
入れ歯治療|港南台パーク歯科クリニック
【症例】ジルコニアセラミックによる前歯のブリッジ|港南台パーク歯科クリニック
【症例】見た目のよい前歯のブリッジ治療|港南台パーク歯科クリニック
港南台パーク歯科クリニック院長 川又