2022/12/29
治療内容
セラミック治療によるメタルフリー治療期間
2週間治療回数
2回費用
セラミックインレー(e-max) 49,500円(税込)
患者様は50代女性の方で、主訴は『右下の銀歯を白くしたい』というものでした。お口を開けた際に見える右下の5番目に入っている銀歯の見た目が気になり、セラミックによる審美治療を希望されました。
治療の流れは以下になります。
①銀歯の除去・形成
部分麻酔をして、銀歯を除去しました。銀歯の下は多少茶色くなっていましたが、ほとんど虫歯はありませんでした。銀歯の除去後は、歯をセラミック用の形に丁寧に削りました。
②型取り
寒天とアルジネートという材料を用いて型取りを行いました。
③噛み合わせ
ワックスを噛んでもらい噛み合わせを記録しました。
④シェードテイキング
セラミックには何種類もの色があります。患者様の歯の色に最も近い色を選択しました。
⑤仮のふた
削った歯がそのまま露出していると、麻酔が切れた際にとてもしみてしまうので、セラミックの歯ができるまで仮のふたを被せます。仮のふたには治療中の歯が欠けたり動いたりしないように予防する効果もあります。仮のふたが綺麗に被さっていないと、しみたり舌が当たってとても痛いので、港南台パーク歯科クリニックでは丁寧にふたをするよう徹底しております。
⑥模型の製作
型に石膏を注いで模型を製作します。港南台パーク歯科クリニックではできるだけ精度の高い治療を行うため、硬くて精密な模型が作れる「硬石膏(こうせっこう)」という石膏を使用しております。完成した模型はセラミックを作成する技工所に送ります。
⑦セラミックインレーの完成
技工所から完成したインレーが届きました。こちらがセラミックインレーの写真になります。
⑧セラミックインレーのセット
最終的な詰め物が出来上がってきたので、色・形・適合に問題ないことを確認して、セットしました。
こちらがセットした写真になります。
治療後は特に不快症状を認めることもなく経過良好です。患者様は今まで見た目が気になっていた銀歯がなくなったことで、とても満足されております。
・予後を完全に保証するものではありません。術後ケースによっては知覚過敏が生じることがありますが、基本的には次第に改善していきます。
・ジルコニア治療に比べると、セラミックは強度が劣りますので、噛み合わせ・歯ぎしり等でセラミックが欠ける可能性があります。(予防に睡眠時につけるマウスピースが効果的です。)
・自由診療での治療となり、当院では3年保証がつきます。
当院で採用している自由診療の材料は大きく分けるとジルコニアとセラミックの2種類になります。
ジルコニアは見た目はセラミックに劣りますが、強度がかなりありますのであまり見えない奥歯に理想的な材料です。セラミックはジルコニアと比較すると見た目がとても綺麗で、今回のような見える場所(前歯・小臼歯)に最適な材料かと思います。患者様の歯の形・噛み合わせ・歯ぎしりなどの習慣も材料をセレクトする上では大変重要になります。
セラミック・ジルコニア治療は保険が適用されませんが、保険診療で適応される材料に比べて強度・審美性に優れ、金属アレルギーの心配もありませんので、多くの点で優れた材料になります。
お口の中の銀歯を取り替えたいと考えている方は、ぜひ港南台パーク歯科クリニックまでご相談下さい。場合によっては保険診療1回の治療でコンポジットレジン(樹脂)に交換できるケースもありますので、一度診察にて患者様に最適な治療法を提案できればと思います。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
港南台パーク歯科クリニック院長 川又
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