2022/06/07
治療内容
ジルコニアセラミッククラウンによる審美治療期間
1ヶ月治療回数
3回費用
ジルコニアセラミッククラウン 121,000円(税込)
患者様は40代女性で、主訴は『昔入れた右上の前歯を、可能であればもう少し綺麗にしたい。』というものした。こちらが術前の写真になります。
右上の1番(一番手前の前歯)には保険診療で入れた硬質レジン前装冠という、金属とプラスチックを使った被せ物が入っておりました。周囲の歯と比較すると大きく色がずれているわけではありませんが、少しのっぺりとした色で被せ物と歯の境目が少し露出していました。
患者様の審美に対するご要望のレベルは高く、また患者様自身の歯は少しグラデーションがかった珍しい色をしておりました。
この色調を保険診療の材料で表現するのは困難なため、今回は保険診療ではなく、自由診療でジルコニアセラミックという材料を用いて治療していくこととしました。
患者様が今回の治療前に入れていた保険診療の硬質レジン前装冠と、今回の治療で用いたジルコニアセラミックの特徴は以下の通りです。
<硬質レジン前装冠の特徴(保険適応)>
・保険適応のため、治療費を安く抑えることができる
・歯を削る量が比較的少なくてすむ
・何種類かある中から色を選ぶため、ピッタリと色を合わせることは困難
・プラスチックのような材料なので、少しずつ変色(黄ばみ)してしまう
・金属を使っているため、金属アレルギーや歯茎が黒ずむ可能性がある
・汚れがつきやすいため、虫歯・歯周病・口臭のリスクが高い
<ジルコニアセラミックの特徴(保険適応外)>
・色調がかなり細かく再現できる
・術後の色調変化がない
・金属を使っていないので金属アレルギーの心配がなく、歯茎が黒ずむこともない
・汚れがつきにくく、虫歯・歯周病・口臭の予防になる
・保険適応外なので治療費が高い
ここからは治療の流れを説明します。
①まずは古い被せ物を除去して、土台となる歯を綺麗な形に整えました。
②歯茎の状態が整ったところで、型取り及び歯の色合わせのための写真を何枚も撮りました。
③ジルコニアセラミッククラウンが出来上がったので、噛み合わせ及び色の確認をして、患者様が十分納得された上で被せ物をセットしました。
治療前後の写真がこちらになります。
治療後5年ほど経過しますが、ジルコニアセラミックによる修復は変色が起こらないので、セット時の見た目が問題なく維持されております。
またジルコニアセラミックはプラスチックや金属に比べてプラークなどの汚れが非常につきにくい材料なので、被せ物の周囲に汚れがほとんど付着しておらず、虫歯・歯周病・口臭などにも効果的です。
・予後を完全に保証するものではありません
・自由診療での治療となります
・色調を完全に合わせることはかなり難しい作業になるため、ケースによっては再度写真を取り直して修正する場合があります。
どの歯が治療した歯か皆さん写真を見て分かりましたでしょうか?今回のようなご自身の歯にグラデーションの模様があるケースだと、保険診療の材料で色調を合わせることができません。
一方ジルコニアセラミックによる治療は、写真を元に技工士さんがかなり繊細な色調の調整を行うので、より本物に近い歯を再現することができます。セラミックは術後の色調変化がないため、長い期間綺麗な状態が維持されることも患者様にとってメリットが大きいと思います。
現在自分の前歯が気になっている方はぜひ一度、港南台パーク歯科クリニックにご相談にいらしていただければと思います。スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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