【症例】保険診療で銀歯から白い歯へ|港南台の歯医者 港南台パーク歯科クリニック

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【症例】保険診療で銀歯から白い歯へ

港南台パーク歯科クリニック|【症例】保険診療で銀歯から白い歯へ|治療前後の比較写真

治療内容

保険診療におけるCAD/CAM冠

期間

2週間

治療回数

2回

費用

保険適応
3割負担で1本10,000円弱

治療前の状態・主訴

患者様の主訴は『右上の被せ物が古くなってしまったので、新しい被せ物に交換したい。保険診療が適応できるのであれば、白い被せ物にしたい。』というものでした。

 

お口の状態は以下の写真のとおりです。

 

港南台パーク歯科クリニック|【症例】保険診療で銀歯から白い歯へ|治療前の口腔内写真

 

右上4番目には保険外診療のセラミッククラウン、右上5・6番目には保険診療で治療した銀歯が入っている状態でした。いずれの被せ物も治療から20年近く経過したことで、歯茎と被せ物の間に隙間ができていました。このような状態ではプラークや汚れが付着しやすいため不衛生で、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

また、見た目にも影響が出てきます。

治療詳細

治療方針を話し合った結果、患者様は右上4・5・6番目の被せ物すべてを保険診療の範囲で新しい適合の良いものに交換する方法を選択されました。

右上4・5番目は保険診療で白いCAD/CAM冠が適応できるため、CAD/CAM冠で治療することにしました。

右上6番目の歯に関しては、残念ながら今回のケースでは、保険診療ではCAD/CAM冠が適応できず、銀歯で治療することとなりました。

 

治療はまず古い被せ物を除去して、綺麗に形を整え、型取りを行いました。

 

港南台パーク歯科クリニック|【症例】保険診療で銀歯から白い歯へ|金属の被せ物を外した後の写真

 

 

治療期間中の日常生活や見た目に支障が出ないように仮歯を作成しました。

 

港南台パーク歯科クリニック|【症例】保険診療で銀歯から白い歯へ|仮歯装着後の写真

 

2週間後、被せ物が出来上がってきました。

 

港南台パーク歯科クリニック|【症例】保険診療で銀歯から白い歯へ|被せ物(CAD/CAM冠)の写真

 

被せ物をを調整し、お口の中にセットしました。

 

港南台パーク歯科クリニック|【症例】保険診療で銀歯から白い歯へ|治療後の写真

治療後の様子

治療後、患者様は今まで銀歯が入ってた部位が白くなり、笑ったときに銀歯が見えなくなったと、大変喜ばれておりました。また、ピッタリとした被せ物が入ったことにより、プラークや磨き残しの改善が見られました。

 

CAD/CAM冠とは?

 

平成26年よりハイブリッド型コンポジットレジンブロックから削り出された被せ物であるCAD/CAM冠が保険導入されました。

CAD(Computer-Aided Design)はコンピューターを用いた設計

CAM(Computer-Aided Manufacturing)はコンピューター支援による製作のことです。

つまり、CAD/CAM冠は簡単に言うと、コンピューターを用いて強化型プラスチックのブロックから削り出した被せ物になります。

口腔内のかなりの部位を保険診療のCAD/CAM冠で修復できるようになり、患者様にはとても喜ばれています。今までは銀歯しか入れられなかった部位も、白い歯が入れられるかもしれないのです。金属アレルギーの心配もなくなります。

ただし、保険診療の適応にはルールがあります。

全てのケースで適応できる訳ではありません。

 

CAD/CAM冠の保険診療の適応症

 

・小臼歯(4・5番目)の単独の被せ物の場合

被せ物が外れにくい・割れにくい形に歯を削れて、噛み合わせの負担があまりかからない場合に限る。

 

・大臼歯(6・7番目)の単独の被せ物の場合

6番目の使用は7番目の歯が4本残っている場合に限る。

 

※今回のケースでは7番目が3本しか残っていなかったので、6番目はCAD/CAM冠が適応できませんでした。

 

CAD/CAM冠を用いる治療を推奨できないケース

 

・被せ物の厚みが十分に確保できないケース

(材質的に弱いため、割れてしまう可能性が高いです。)

 

・歯ぎしりなどの習慣のある患者様

 

・入れ歯のバネを引っ掛ける歯

 

・一番奥の歯

(例えば5番目までしか歯が残っていない患者様では、CAD/CAM冠の適応ではありますが、一番奥の歯は咬む力が一番かかる場所なので割れる可能性が高いです。)

 

・見た目を気にされる方

(限られた色の中から選ぶため、より自然な見た目を希望される方はセラミックや

ジルコニアをお勧めします。また、プラスチックのため変色が見られます。)

主な副作用・リスク

・予後を完全に保証するものではありません。CAD/CAM冠はセラミックやジルコニアに比べると強度は格段に落ちるため、被せ物が割れてしまう可能性があります。

 

・CAD/CAM冠は材質が弱いので、被せ物に十分な厚みを確保するために、歯を削る量が多くなってしまいます。状態によっては神経を取る場合があります。

 

・CAD/CAM冠は歯に接着する際の面積が小さいため、被せ物が外れる可能性がセラミックやジルコニアと比べると少し高いです。

 

・CAD/CAM冠はプラスチックのため、時間が経過すると被せ物が黄ばんで変色します。

 

・CAD/CAM冠はセラミックやジルコニアに比べると、汚れが付着しやすいため、しっかりとしたセルフケアができていないと、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

 

・被せ物の材質が柔らかいため、噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性があります。

<保険診療で白い歯が可能な場合も。患者様に寄り添って治療方法を提案します

 

近年はメタルフリー(金属を使わない修復)が推奨されており、保険診療でも金属を使わない治療が増えてまいりました。今まで銀歯だった部位に保険診療で白い歯が入れられるので、患者様としても大変喜ばしい治療かと思います。また、金属アレルギーの心配もなくなります。

 

ただし、CAD/CAM冠も万能な材料ではないため、デメリットも多数あります(割れる、外れる、歯を大きく削る、汚れが付着しやすい、変色など)。機能性を求めるのであれば、やはりセラミックやジルコニア治療がお勧めです。

 

しかし、症例を選べばCAD/CAM冠治療は患者様が得られるメリットもとても大きい治療かと思います。どこのクリニックでもCAD/CAM冠の治療ができる訳ではありません。施設基準を満たした医院でのみCAD/CAM冠の治療が認められています。

装着した後の定期的なメンテナンスも重要になります。

 

港南台パーク歯科クリニックでは、事前の検査で得たデータをもとに、医師が診断を行い、何パターンかの効果的な治療法をご提案します。患者様が十分にご理解された上で、治療のゴールビジョン(治療後どうなりたいか)を明確にし、治療法を決定します。

 

患者様のご希望に応じて、今回のように保険診療のみでもCAD/CAM冠の適応で白い歯の治療が可能な場合がございます。

銀歯で見た目を気にされている方やお悩みの方は、ぜひ当院に一度ご相談にいらして下さい。

 

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