2021/09/12
治療内容
古くなったコンポジットレジンの修正期間
即日(5分程度)治療回数
1回費用
保険適用
患者様は数十年前に、前歯のすきっ歯(歯間離開)をコンポジットレジン(以下、CR)という詰め物を使い治療してもらったとのことです。
数年間は綺麗な状態が続きましたが、徐々に詰め物が変色し始めたようです。その後も徐々に着色・変色が悪化し、気にはなっていたものの「大掛かりな治療が必要になるだろう…」と思い、そのままにしていました。
今回、歯のクリーニングをご希望で港南台パーク歯科クリニックを受診された際、「どうにか綺麗に治療できないですか?」と、相談いただきました。
※コンポジットレジン(CR)とは?
セラミック粒子と合成樹脂を混ぜ合わせた、白いプラスチック素材の詰め物です。ペースト状の素材を歯に直接盛って、照射器で特殊な光を当てて固めます。以前は、他の歯科素材に比べて耐久性や審美性が劣るとされてきましたが、近年は大幅な改良が進み、広く普及しています。
かなり古いCR(詰め物)が、天然歯との境界に段差を生んでいたため、研磨と形態修正で綺麗にできる可能性を説明しました。ただし、それで綺麗にならなかった場合は、麻酔をした上で古いCRを除去し、再度CRで詰め直す可能性があることもお伝えし、ご了承いただきました。
拡大鏡を使いながら、まずは段差になっているCRの形態を修正しました。例え歯の小さな段差でも大問題につながります。歯に段差があると、そこに汚れが停滞して、虫歯や歯周病にかかるリスクが高くなってしまいます。また、その段差が原因で歯が着色してしまい、見た目も悪くなってしまいます。
形態を修正した後、今度は丁寧に研磨を行いました。研磨することで古くなったCRがピカピカになり、見た目もとても綺麗になりました。
今回の患者様は幸いなことに虫歯にはなっていませんでした。そのため、麻酔をせずに形を整えて磨くという簡単な治療で、CRが見違えるほど綺麗に修正できました。治療時間はたったの5分程度でした。
治療前(上)と、治療後(下)
患者様には「こんなに簡単に綺麗になるなら、もっと早く相談すればよかった!」と、大変喜んでいただけました。
今までは歯間にフロス(糸)を通すと、毎回引っかかってしまっていたようですが、フロスの引っかかりもなくなり、歯のお手入れがしやすくなりました。歯に段差がなく綺麗なCRになったことにより、歯茎の炎症も治まり歯肉炎が改善しました。
・今回のように研磨、形態修正で対応できることもありますが、症例によっては麻酔をした上で古いCRを外したり、虫歯を削って新たなCRを充填しなければ綺麗にできないケースもあります。
CRの修復は、以下のように多数のメリットがある素晴らしい治療法です。
・歯をあまり削る必要がない。
・強度は天然歯と同じくらい。
・治療が簡単で1回で終わる。
・修理がしやすい。
・歯にくっつくので隙間ができにくい。(辺縁封鎖性が良い)
このように多数のメリットがある治療法なので、ご自身のお口の中をじっくり見てみると、CRで治療された歯がある方も多いと思います。
詰め物が変色して見た目が気になる、形が格好悪い、詰め物と天然歯に段差が生じている、欠けてしまっている、などなど…気になることがある方は、是非一度港南台パーク歯科クリニックへご相談にいらして下さい。今回のように簡単な修正で、見違えるほど綺麗になることがあります。
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