2024/07/24
, インプラント
治療内容
ストローマンインプラントによる奥歯の回復期間
3ヶ月治療回数
7回程度費用
CT・診断料 無料
当院にメインテナンスで通院中の40代の患者様です。約1年前に左下6番目の歯が歯根破折(歯の根にヒビ)で抜歯となり、当院にてインプラント治療を行いました。右下の5~7番目は義歯の使用もなく、何も入れておりませんでしたが、左下のインプラントの調子が良いため、右下もインプラント治療をご希望されました。
①CT・お口の中の検査
CTを撮影してインプラントをする部位の骨の状態の確認を行い、また、他の歯の状態も問題ないか確認をしました。せっかくお金をかけてインプラント治療をしても、噛み合う歯の状態が悪いとしっかり噛むことができません。また、隣り合う歯の状態もしっかり確認しておかなければ、すぐに追加の治療が必要になってしまう可能性があります。当然のことではありますが、インプラント治療をする部位だけではなく、お口の中全体をしっかり事前に調べておくことが大切です。
今回のケースでは、骨もしっかりしており、インプラント治療は問題なく行えると診断ができました。
②治療方針の提案
右下の5~7番目の3本がない状態でしたので、インプラントを2本入れ、ブリッジで被せ物を3本作るのが理想的です。患者様とじっくり相談を行い、予算の兼ね合いから今回はインプラントを2本入れて被せ物も2本にするプランといたしました。
③インプラント手術
部分麻酔にてインプラント治療を行いました。今回は骨も十分あったため、手術時間は30分程度と短く、術後の腫れや痛みも軽度のものとなりました。
④型取り
2ヶ月ほどインプラントと骨が結合(インテグレーション)するのを待ち、型取りを行いました。
⑤被せ物の装着
ジルコニアで作られた被せ物が出来上がってきたので、適合・噛み合わせが問題ないのを確認した後に装着しました。
患者様は右側でもしっかり噛むことができるようになり、大変満足されております。
<主な副作用・リスク>
・予後を完全に保障するものではありません。
・まれにインプラントが骨に結合しないことがあります。
・インプラント治療は保険外での治療となります。患者様のお体とお口の状態によってインプラント治療が適しているかどうか判断します。
・インプラントは虫歯にはなりませんが歯周病になる可能性がありますので、定期的なメインテナンス(数ヶ月に1回程度)を行うことが重要です。
インプラント治療の最大のメリットは自分の歯のように何でも噛め、違和感がほぼないということだと思います。入れ歯も決して悪い治療ではありませんが、どうしても固いものを噛むと歯茎が痛かったり、自分の歯のようになんでも噛み砕いたりすることは難しいです。また、食べ物が入れ歯と歯茎の隙間に入ってきてしまったり、舌が入れ歯に当たったりと違和感が強い場合が多いです。
以前、患者様からインプラント治療をして『お孫さんと同じものが食べられるようになった!焼肉によく行くようになって太った!』という嬉しい声をいただいたことがあります。一度きりの人生ですので、患者様には自分の大好きなものを違和感なくしっかり噛んで、味わっていただければと思います。私もそうですが、人間にとって、食事は毎日の楽しみだと思います。毎日の食事を楽しむことができている人は人生の満足度も高く、また健康寿命も間違いなく長いはずです。
現在、入れ歯でお食事に困っているという方はぜひご相談いただければ幸いです。意外と簡単な治療で食生活が激変する可能性がございます。お体の状態にもよりますが、ご高齢の方でもインプラント治療は可能です。(80歳を超えてインプラントを行っている患者様も多数いらっしゃいます。)スタッフ一同お待ちしております。
港南台パーク歯科クリニック院長 川又
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