2023/09/17
, 虫歯, 歯のクリーニング・予防, 小児歯科
こんにちは!港南台パーク歯科クリニックの歯科衛生士です!
みなさん、乳歯が虫歯になっても、永久歯に生え変わるのだから放置しても大丈夫だろうと思っている方はいらっしゃいませんか?
実はそれは大きな間違いで、乳歯の虫歯は永久歯に様々な悪影響を及ぼしてしまうのです。今回は乳歯の虫歯が永久歯に及ぼす影響についてお話していきたいと思います。
乳歯の虫歯が永久歯に及ぼす影響を、5つに分けて説明します。
乳歯の虫歯が重症化して自然に抜けてしまったり、治療により早期に乳歯を抜いたりした場合、抜けた隙間を埋めるように歯が傾きます。その影響で、永久歯の生えてくるスペースが狭くなり、歯並び・噛み合わせが悪くなってしまいます。
乳歯の虫歯を放置していると、根っこの先のバイ菌が下から生えてくる永久歯に影響して、発育不全を引き起こしてしまいます。
生えたての永久歯に白い斑点模様ができたり、茶色く着色した永久歯が生えてきたりします。これをターナー歯(エナメル質形成不全)とも言い、虫歯菌の影響を受けやすい歯になってしまいます。
虫歯を放置すればするだけお口の中の虫歯菌も増えていくため、他の歯が虫歯になるリスクが高くなります。
乳歯が虫歯になっていると、お口の中の虫歯菌により、生えてきた健康な永久歯まで虫歯になってしまうリスクが高くなります。
虫歯ができてしまうと痛みを避けるために片方の歯で噛む癖がついてしまいます。それによってあごが十分に発達せず、あごのバランスが悪くなり、噛む力が弱くなってしまいます。
虫歯により歯がむずがゆいため、指しゃぶりをしたり、噛んだりといった癖がついてしまいます。また、虫歯によって前歯が欠如していると、舌癖などを引き起こしてしまいます。
口腔習癖に関しては過去のブログもご参照ください。
このように、乳歯の虫歯には永久歯に悪影響を及ぼしてしまう危険が潜んでいます。生え変わるからといって放置せず、早めに歯科医院を受診しましょう。
続きまして、乳歯の虫歯の特徴や、虫歯になりやすい危険因子について説明します。
乳歯はまだ歯の質が未熟でやわらかいという特徴があります。そのため虫歯の進行がとても早く、気づかないうちに神経まで虫歯菌が及んでしまうことがあります。
乳歯はかみ合わせの溝が深く、歯ブラシの毛先がしっかりと行き届きにくく、虫歯菌がたまりやすい形態をしています。
また、虫歯菌は家族からも感染します。生後間もなく〜2歳半くらいの時期は特に感染しやすく、家族内での食事の際の口移しや箸・スプーン・指などからも感染します。
保護者の方ご自身のお口の健康を大切にすることが、お子様のお口の健康を守ることにも繋がります。
歯磨きはいつもしているけれどもなぜか虫歯になってしまう、というお子様も多いのではないのでしょうか。
だらだらおやつを食べていると、お口の中に糖分が停滞するため、常にお口が酸性の状態になってしまい、虫歯ができやすい環境になってしまいます。
おやつを食べる際は時間を決めて、ダラダラ食べをしないように注意しましょう。
まずはしっかりと基本の「歯磨き」をしましょう。
定期検診で最近よくお聞きするのですが、歯磨きを1日1回しかしていないという方がいらっしゃいます。朝は時間がなく、歯磨きの時間を確保するのが難しいと思いますが、最低でも1日2回は磨くようにしましょう。
また、8〜9歳の虫歯罹患率が多い理由の一つに、小学校に上がって、仕上げ磨きをしなくなったからという理由が挙げられます。小学校低学年のお子様は、まだまだ歯磨きが安定していない場合が多いので、保護者の方の仕上げ磨きも重要です。
港南台パーク歯科クリニックの定期検診では、虫歯のチェックや普段の歯磨きの状態のチェックだけでなく、一人ひとりの生活習慣・お悩みに合わせ、歯磨き指導やセルフケアグッズなどのご紹介をしております。
また、その他お困り事などありましたら、ご相談だけでも構いませんので、お気軽にお申し付けください。家族みなさんでいつまでも健康なお口を保てるように、私達も精一杯サポートさせて頂きます。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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