【症例】右上奥歯のジルコニア修復(一般的な虫歯治療の流れ)|港南台の歯医者|港南台パーク歯科クリニック

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【症例】右上奥歯のジルコニア修復(一般的な虫歯治療の流れ)

港南台の歯医者|港南台パーク歯科クリニック|【症例】右上奥歯のジルコニア修復(一般的なむし歯治療の流れ)|ジルコニアクラウン の画像9

治療内容

右上奥歯の虫歯に対するジルコニアクラウンによる修復

期間

2週間

治療回数

2回

費用

ジルコニアクラウン(被せ物)77,000円(税込)

治療前の状態・主訴

右上の奥歯が欠けて、来院されました。
患者様は、虫歯になりにくく長持ちする治療を希望されました。

治療詳細

右上奥歯(6番目)にメタルインレー(金属の詰め物/銀歯)が入っており、歯と詰め物の境目に虫歯ができていました。

港南台の歯医者|港南台パーク歯科クリニック|【症例】右上奥歯のジルコニア修復(一般的なむし歯治療の流れ)|治療前の画像1

 

 

神経が残っている歯だったので、麻酔をおこなった後、銀歯を除去しました。通常の歯科治療であれば銀歯は削って除去するのですが、今回は銀歯の下に虫歯が広がっていたため、少し器具で動かすことで、容易に除去できました。銀歯除去時の写真が下記です。銀歯の下に、茶色いグズグズとした虫歯が広がっています。

港南台の歯医者|港南台パーク歯科クリニック|【症例】右上奥歯のジルコニア修復(一般的なむし歯治療の流れ)|銀歯を除去したむし歯の画像2

 

 

続いて、切削器具で虫歯を除去していきました。虫歯は、取り残しがあると再発してしまうので、う蝕検知液(カリエスディテクター)という虫歯を染める液を用いました。

港南台の歯医者|港南台パーク歯科クリニック|【症例】右上奥歯のジルコニア修復(一般的なむし歯治療の流れ)|齲蝕検知液で染めた画像3

 

 

虫歯を徹底的に除去しました。歯の神経にかなり近接する虫歯でしたが、今回は神経を残すことができました。

港南台の歯医者|港南台パーク歯科クリニック|【症例】右上奥歯のジルコニア修復(一般的なむし歯治療の流れ)|虫歯を除去した後の歯の画像4

 

 

CR(コンポジットレジン)を用いて、虫歯によって無くなってしまった歯を補強した後、拡大鏡を用いて丁寧に形を整えました。

港南台の歯医者|港南台パーク歯科クリニック|【症例】右上奥歯のジルコニア修復(一般的なむし歯治療の流れ)|CRで補強して整えた歯の画像5

 

 

寒天とアルジネートを使って型取りを行います。

港南台の歯医者|港南台パーク歯科クリニック|【症例】右上奥歯のジルコニア修復(一般的なむし歯治療の流れ)|型取りを行った画像6

 

 

普段はワックスを用いて噛み合わせの記録を取りますが、今回は的確な記録取りが難しいケースでしたので、シリコンで、より精密な記録を取りました。

港南台の歯医者|港南台パーク歯科クリニック|【症例】右上奥歯のジルコニア修復(一般的なむし歯治療の流れ)|シリコンでかみ合わせの記録を取っている画像7

 

その後、仮の蓋をして1回目の処置は終了となりました。

 

 

患者様が帰られた後、気泡が入らないように丁寧に石膏を盛り、模型を作成しました。

港南台の歯医者|港南台パーク歯科クリニック|【症例】右上奥歯のジルコニア修復(一般的なむし歯治療の流れ)|歯の模型作成の画像8

 

ここからは歯科技工所に模型を送り、歯科技工士さんに丁寧に被せ物を作ってもらいます。当院はデンタルビジョンという、分院に併設する歯科技工所に依頼しております。

 

 

2週間後、完成したジルコニアクラウン(被せ物)が歯科技工所から届きました。

港南台の歯医者|港南台パーク歯科クリニック|【症例】右上奥歯のジルコニア修復(一般的なむし歯治療の流れ)|ジルコニアクラウン の画像9

 

 

患者様のお口の中で、被せ物の適合と噛み合わせに問題がないことを確認した後に、歯科用ボンドでセットしました。

港南台の歯医者|港南台パーク歯科クリニック|【症例】右上奥歯のジルコニア修復(一般的なむし歯治療の流れ)|歯科用ボンドでセットした後の画像10

治療後の様子

神経に近接する大きな虫歯でしたが、セット後は知覚過敏などの不快症状もなく、現在も問題なくお使いいただけています。

 

歯科医院での治療は、患者様にとって「今、何をされているか分からない…」と感じることが多いと思いますが、実際にはこのような流れで治療を行なっています。

主な副作用・リスク

・神経に近い大きな虫歯だったため、今後、歯の神経が痛み出す(歯髄炎になる)可能性があります。その際は、神経を取る治療(抜髄)が必要となる場合があります。

・ジルコニアクラウンは自由診療での治療となります。

・ジルコニアクラウンは他の材料に比べると汚れが付着しにくく、虫歯や歯周病・口臭などのリスクが低いですが、より長くお使いいただくためにはご自身のケア+クリニックでのケアが重要となります。

・一度治療した部位は、他の部位に比べて虫歯になるリスクが高くなります。

<ジルコニアは「見た目が良く、金属アレルギーの心配がない」>

 

ジルコニアによる歯科治療の最大の利点は、なんといっても「見た目が良いこと」です。また、汚れが付きにくいため、虫歯・歯周病・口臭の予防にもなります。

 

そして「金属アレルギーの心配がないこと」も大きな利点です。金属アレルギーは花粉症と同じで、今まで何もなかったとしても、いつ何時、発症してしまうか分かりません。歯科における金属アレルギーは、口内炎を頻発したり、口元や顔、全身に湿疹などが現れたりと、非常に怖い疾患です。

 

詰め物や被せ物は自分の体の一部となる歯科材料ですから、患者様にしっかりとメリット・デメリットをご理解いただいた上で、歯科材料を選択していただくことが大切だと思います。

 

 

今回の治療箇所は右上6番目と、他の人からはほとんど見えない部位のため、見た目よりも強度を重視してジルコニアという歯科材料をセレクトしました。また、噛み合わせで負担がかかりやすく、最も重要な部位でもあるため、被せ物の破折リスクなどを回避するためにも、ジルコニアをお勧めしました。被せ物が少し欠けてしまっただけでも、その小さな隙間に汚れが溜まり、虫歯になってしまうためです。

 

近年、ジルコニアも材料がかなり改良され、より違和感のない見た目になってきています。しかし、セラミックとジルコニアで見た目を比較すると、やはりセラミックに軍配が上がります。

 

 

患者様の、歯の見た目に対する期待度、どの部位の歯を治療するのか、噛み合わせの状態はどうかなど、様々な要素を総合的に判断して、使用する歯科材料を決めることが大切です。

 

また、被せ物が長持ちするかどうかは、歯科医師の技術にも大きく左右されます。患者様ご自身が信頼できる歯科医師のもとで、治療を受けることをお勧めいたします。

 

 

港南台パーク歯科クリニックでは、ジルコニアクラウンには5年間の保証期間を設けています。詰め物・被せ物を用いた臨床経験も多数ございますので、ご興味がある方はお気軽にご相談下さいませ。

 

 

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