2021/06/17
治療内容
変色した被せ物の交換期間
1ヶ月治療回数
3回費用
ジルコニアセラミック121,000円(税込)×2本
左上1・2番目の前歯を15年ほど前にメタルボンドセラミックで修復していました。右上1・2番目の歯との、色・透明感の違いがずっと気になっていたそうで、左右で見た目に差がない、自然な被せ物を希望されました。痛みは特になく、見た目(審美)の改善のみご希望でした。
左上1・2番は透明感がなく、のっぺりしています。また、歯茎が退縮したことで金属も歯の根元で露出してしまっています。
左上1・2番目の古いメタルボンドセラミックを除去しました。
土台はメタルコア(金属)で処置されており、このままの状態で被せ物を入れると金属が透けて黒ずんだ被せ物になってしまうため、白いファイバーコアに交換しました。
隣の歯と色合わせを行うため、カメラで写真を何枚も撮りました。写真は何枚撮っても費用が増えるわけではないので、カシャ!カシャ!とたくさん撮影し、より多くの情報を歯科技工士に伝えるようにしました。
最終的な被せ物が出来上がってきたので、色・形・適合に問題がないことを確認して、セットしました。
左右どちらの歯を治療したのか分からないくらい、自然な見た目の被せ物が入り、患者様は非常に満足されております。術後3年ほど経過しましたが、セラミック修復のため色調の変化もなく、セット時の状態が維持されています。
また、ジルコニアセラミックはプラークなどの汚れが非常につきにくい材料ですので、定期検診で確認した際も、被せ物の周囲にほとんど汚れが付着しておりません。プラークがつきにくい材質ですので、虫歯の再発防止や歯周病・口臭予防などにも効果的です。
術前
↓↓
術後
・予後を完全に保障するものではありません。
・自由診療での治療となります。
・色調を合わせることはかなり難しいです。
当クリニックの歯科医師・歯科科衛生士は、色合わせ(シェードテイキング)のための写真撮影の研修を、歯科技工士より受けています。それでも、納得のいく色調が一度で再現できないことがございます。その際は、再度色合わせが必要になるケースも考えられます。
以前までは、自由診療では金属フレームにセラミックを盛り足した修復が主流でした。金属の黒い色を遮断させようとするため、今回の患者様の術前のように、どうしても透明感がなく、のっぺりしたセラミック修復になってしまうことがほとんどでした。
しかし現在は、歯科治療の材料開発が進み、白いジルコニアフレームにセラミックを盛り足すことで、透明感があり天然歯に限りなく近い色調を再現することが可能になりました。
メタルフリー修復(金属を用いない治療)は金属アレルギーの心配もなく、見た目もよく、プラークなどの汚れも付着しにくく、非常に優れた材料となっております。歯科治療で使う材料は、体の一部になると言っても過言ではありません。材料の特徴をしっかりと知った上で、ご自身にとってベストな選択をしていただければ幸いです。
港南台パーク歯科クリニックでは、治療方法や治療期間などについて、患者様に丁寧にご説明をしています。審美治療でお悩みの方は、港南台パーク歯科クリニックにご相談ください。
こちらのページもご参照ください。
審美治療・ホワイトニング|港南台の歯医者 港南台パーククリニック